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| ▲犬の成長にとってはなくてはならない「じゃれ咬み」 | |||
| 「じゃれ咬みをやめさせたいんですけど…」 このお問い合わせは子犬飼育者からの質問ランキングのトップ3に入っています。人の立場から考えるとなんでこんなに咬むのか? と頭の痛いところですが、これも犬の立場になって考えると、なーんだそんなことだったのかと合点のいくことなんですよ。 例えば、私たちは手を使って物を運んだり、人と触れ合ったりします。手先がこれだけ発達してきたのは人の特徴でもありますね。でも犬たちはそうはいきません。彼らもかわいいパッドのついた4つの手足をそなえていますが、いかに速く走るか、いかに上手くジャンプして着地するか、いかに上手に泳げるかといった運動のための機能を最優先に発達してきています。そのため、犬は人の手の変わりとして自分たちの口を利用しているわけです。口を使って物を運んだり、口でくわえてみて何かを確認したりもします。 中でも子犬のころのじゃれ咬みには、仲間とのふれあいというコミュニケーションの要素がたくさん含まれています。コミュニケーションの時間が足りないと、子供が相手をして欲しいときにお母さんの腕をひっぱって離さないように、子犬も飼い主さんに対して、もっとコミュニケーションを取ろうよと誘いかけてくるのです。それが「じゃれ咬み」。実際には咬みついているのではなくて人の手をくわえているだけなのですが、やわらかい皮膚を持つ人間にとっては子犬の歯はとても痛く、そのため「なんでそんなことをするの?」とつい大きな声で叱咤してしまいがちなってしまうんですね。 ところが、この「じゃれ咬み」という行為、実は犬の成長にとってはなくてはならないある学習の機会なのです。子犬の頃の乳歯は生後5、6ヶ月になると永久歯に生え変わるのですが、乳歯の方が先端がとがっていて痛いんですよ。ここがポイント。捕食動物であった犬は強靭な顎をそなえています。この顎を誤って使うと、仲間である動物に深い傷を負わせる凶器と化してしまいます。そのため、小さいころからコミュニケーションの道具として使う場合には、咬みつきを抑制させて相手に傷を負わせないように学習させる必要があるのです。 子犬は遊びのほとんどの時間を、兄弟同士でじゃれあって咬みあいながら遊ぶのをご存知ですか? この行動こそ咬みつきの抑制を覚えるために行われているのです。あまり強く咬みすぎると相手がキャンと声を上げて、遊びが終わってしまいます。繰り返すうちに子犬はどの程度の強さで咬みつけばいいのかを学習。「じゃれ咬み」は子犬同士の遊びには欠かせませんし、人間を相手としても学習が必要なのです。小さいころに強く叱りすぎると、警戒心が芽生えたり、このじゃれ咬み遊びをしなくなってしまいます。乳歯の生えている間に教育すべき大切な項目のひとつなんですよ。次回はその必要性と教え方についてお話したいと思います。 |
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