▲大勢の人前でもリラックス!
このコラムでも繰り返しお話ししてきたテーマが『犬の社会化』です。オスワリ、フセ、マテなど、人との生活に必要な礼儀もしっかりとマスターし、家の中ではお利口さんに振舞える犬が、来客や外では緊張して同じことができない。これでは、せっかくの練習も十分に活用されずもったいないですよね。社会化を克服していないと、せっかく学んだことも十分に活かされません。そこで、今回は『社会化』について、うちの愛犬オポ(ラブラドール)が体験した行事をご紹介しましょう。
まず、ひとつめは4月末に行ったオポ本人のバースディパーティです。オポをよく知る“人”のお友達をご招待するのはもちろんのことです。それに、犬のバースディパーティですから、犬のお友達がいなくては盛り上がりません。オポのバースディパーティはドッグパーティでもあります。室内でのドッグパーティなので、参加者には事前にいくつかのマナーチェックをお願いしました。
◎オポや他の来てくれたワンコとも仲良くできること
◎食事の置いてあるテーブルに手をかけたり、ものをとらないこと
◎オフリードで飼い主さんが管理できること
◎部屋の中でマーキングをしないこと

という、とても簡単な4つのマナーです。
この基本的なマナーが自宅以外の場所でもできるくらい練習するのは、なかなか大変なことです。今回は十分に練習して、わがワンコに自信をつけてきた飼い主さんたちがご参加してくださったおかげで、パーティはとても楽しいものになりました。テーブルの上にはたくさんの食べ物が並んでいるのですが、手をかけてとろうとするワンコはいません。また、『ちょっと危ない』シーンでも、飼い主以外の大人たちも同じルールをもって監視をしています。となりの子供を注意するように犬が間違いをおかしそうな時には、『あっ、あっ』という、「間違いを犯しそうだよ」を伝える音を出してワンちゃんに忠告を与えています。オモチャをプレゼントする時間や、犬用のバースディケーキをみんなで分けて食べる時間も作って、ワンコ達もルールを守りながら、超ゴキゲンでした。

ふたつ目は、ゴールデンウィーク中の福岡での最大のイベントである“博多どんたく”です。みんなそれぞれに奇抜な格好をしたり、また踊ったり声を出したりしていつもの通行人とは違った歩き方をしています。また太鼓や音楽など大きな音のでる刺激物もたくさんあります。さらに、それを見学している人の多いこと、多いこと。路上にびっしりと人が座って見物をしていたり、歩行中も人との距離が極端に近づいてしまうほどです。
公園には出番を待っている人たちが、音楽をならして右に左にと踊りの練習をしています。オポも「わー、なんだ、なんだ。」とはじめは目線を向けていましたが、ずっとその光景をみていると自然と慣れてきて、緊張することもなく普通にながめていました。大きな太鼓の音にも「何々?」と興味津々になって尾をぶんぶんと振っていますが、楽しそうに歩く人たちを眺めているだけです。
バースディを迎えたオポは5才になります。毎年見学に行っているどんたくの風景も、年齢に応じて反応が落ち着いてきました。ゴールデンウィークは人が多くて犬を発散させるような遊びをするには都会ではちょっと無理ですが、人がたくさん集まる機会を社会化の勉強として活用しないなんてもったいないですしね。
通り過ぎる人々も「くろべー!」とか「ラブラドールだね」と声をかけてくれて、頭をなでにくる子供もいます。この日のために人に触られる練習も日ごろから十分にさせていますので、子供への社会化のこんな良いチャンスはありません。人の多いイベントに出かけるときは、前のコラムで紹介したように、とってもかわいいTシャツを着ていきます。洋服を着ていると人々の反応が異なって感じるのは不思議ですね。社会化は進んでしまえば犬の楽しみにつながります。犬の反応をみながら、小さなステップを重ねて、大勢の人前でもリラックスしていられるようなワンコを目指しましょう。

宮武先生のオフシャルホームページ[Good Boy Heart]
http://www.goodboyheart.com/
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