▲宮武先生と生徒さん
昨年の暮れに、クリスマスわん!パーティを開きました。このパーティーはトレーニングを受けている生徒さんたちがミニサンタと扮したワンを連れて一緒に楽しむ会です。大きなラブラドール・リトリバーから小さなパピーのミニチュア・ピンシャーまで、いろんなわんちゃんでゲームをしたり、一芸大会をしたりと大盛り上がりでした。実はこのパーティには楽しむだけでなく、もうひとつの目的があります。「犬の社会化」というテーマです。
犬は野生から人里に住めるように進化してきた動物です。そのため、野生にはない車や音、なじみのないものや新しい環境に対して、充分に時間をかけて慣らしてあげる必要があります。この「見なれぬものに慣れさせる」ことを社会化といいます。
社会化は生後12週齢(約3ヶ月間)までがもっとも受け入れやすい時期だといわれています。この時期にできるだけいろんな人、たとえば、子供、男の人、変わった格好をした人などと楽しい出会いの機会をつくってあげることを心がけてください。新しい環境、音などを子犬のレベルに応じて与えることで、「何があっても動じない犬」になります。たくさんの経験を重ねることは、犬の生涯にとって何よりも大切な時間なのです。
でも生後3ケ月位までは、まだワクチン接種が終了していないためにお外に出ることが少なかったり、日本には来客を招く習慣がなかったりして、どうしても私達の環境では子犬の社会化が遅れてしまいがちです。社会化不足になると、人を怖がったり、音にビクビクしたり、見慣れぬものを見ると吠えたり、他の犬といると緊張したり、新しい(見たこともない、知らない)環境にいくと、興奮するといった行動がでるように・・・。こうした行動は、犬のしつけをとても難しいものにしてしまう原因になるので注意しましょう。
実はこんな考えから、わんちゃんたちに新しい環境を提供するために、パーティなどの楽しい機会をつくっているのです。「知らない人からどれだけオヤツがもらえるかな」といったゲームや、私がトナカイのボウシをかぶってわんちゃんたちにドッグフードを食べてもらうゲームなどを実施。参加した生徒さん達は日頃から犬のことをたくさん学んでいますので、怖くて吠える犬がいても心から「大丈夫だよ」という気持ちで接して下さり、ボディランゲージでその恐怖感をやわらげることも自然に身に付けていらっしゃいます。やたらとなでようと手を出したり、犬の気持ちを無視するような行動はされません。そのため、社会化のとても良い練習の機会となるのです。
最初は興奮したり、緊張していたわんちゃん達も、なんだか知らない人たちからたくさんのおいしいフードをもらえて、少しずつ落ち着いてきます。そのうち一緒にゲームをはじめると飼い主さんのコマンドに集中しはじめるようになり、「なんだか楽しかったなあ」という気持ちでお家に帰っていくのです。
家族として一緒に暮すわんちゃんの笑顔をたくさんみたければ、努力して社会化をすすめ、それを維持していきましょう。すでに社会化不足で成犬になってしまったわんちゃんは、専門家に相談してプログラムを立ててもらいましょう。どんな犬にも社会化する能力があり、社会化されたわんちゃん達はストレスが低くく、すこやかに暮すことができます。
さあ、あなたのお家でも今週は「犬連れパーティ」を計画してみてはいかがですか。
宮武先生のオフシャルホームページ[Good Boy Heart]
http://www.goodboyheart.com/
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