▲落ちつかない理由は犬によって様々。
毎日暑い日が続きますね。「不快指数」85%なんていわれると、聞いただけで気分が落ち込んでしまいそうです。人は不快を強く感じると、『ストレス』になります。私達はストレスを強く感じると身体の中のバランスを崩してしまうため、いろんな形のストレスのサインを出します。大人になるとストレスを示すサインを出すのはみっともないこととされがちなので、だんだん我慢するようになりますが、子供達はとてもわかりやすく表現しますよね。例えば、頭をかく、走り回る、指をくわえるなどが、それです。
犬も人と同じように神経回路をもち、バランスを崩したり、体に危険を感じるとストレスを示すサインを表現するんですよ。犬も子供達と同じようにとても素直に表現しています。ストレスの表現の仕方は、犬の性質によってもそれぞれで、また感じるストレスのレベルによっても異なります。今回は最近特に多く、またストレスだと気付きにくい『なめる』行動についてお話しましょう。
さて、ご自宅のワンちゃんにこんな行動は出ていませんか?

犬が自分の手や脚をなめている
犬が飼い主の手や足をなめている
犬が床やじゅうたんをなめている


こんな光景をよく目にするようになったら、どのような時に、どのくらいの時間続けて行っているのかをチェックしてみてください。なめている時間が10秒以上にわたる時は黄色信号です。犬の手や脚に少し色がついたり、皮膚が赤くなるほどであれば、かなり危険なサインかもしれません。

実は長くなめるという行動は、犬が自分を落ち着かせるために行っているものです。哺乳動物である犬は、何かを口にくわえていたり、咬んでいることで落ち着くように、何かをなめていることでも気持ちが安定してくるのです。そのため、自分を落ち着かせようと自分の手や脚をなめはじめ、それが習慣化して日常的に行われるようになってしまいます。
手をなめる行動がでると、飼い主さんは皮膚炎になったのではないかと病院へ連れて行かれることもあるでしょう。実際に皮膚炎になってしまっていることもありますが、なめる行動が先に出て皮膚がただれてしまっていることもあります。落ちつかない理由は犬によって様々なので注意が必要です。

お留守番の時間が長く暇
飼い主さんとコミュニケーションをとる時間が少ない、もしくは話しが通じない
社会化不足でお外に馴染めない
社会化不足で他の犬や他人とのコミュニケーションがうまくいかない
ひとりでいることが不安


これらの理由は、ストレスのごく一例にしか過ぎません。“なめる”行動の原因となるストレスは、慢性的なストレス、つまり日常的に自分に影響を及ぼしているストレスが作用していることが多いようです。
自分の体だけでなく、飼い主さんの手や顔を必要以上になめる時は、飼い主さんに対しても何か理解して欲しくて訴えるような気持ちでやっていることもあります。単なる皮膚の病気として見るのではなく、行動を犬の気持ちの表れとしてとらえる見方を身につけると、犬の気持ちももっとわかるようになるのかもしれませんね。

宮武先生のオフシャルホームページ[Good Boy Heart]
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