▲犬にとっての名札は、命綱です!
この季節、新聞のお尋ねコーナー欄にたびたび目が止まります。こんな“お尋ね”が毎年、必ずと言っていいほど登場するからです。

「ゴールデンリトリバーが迷子になりました。●月●日に旅行先でいなくなり戻ってきません。3才のメス。赤い首輪をつけています。みかけた方は下記へご連絡下さい。」

こんな感じの犬の迷子探しです。避暑でいつもは行かない場所に犬と共に旅行にでかけられる方も多いのでしょう。都会の生活の中では、広々とした緑が広がる、車も人もいない場所に来る機会はなかなか得られません。当然のことながら、愛犬のリードを外してのびのびと自由に遊ばせたいと誰もが思うでしょう。同時にこの季節に多いのが、雷、花火といった突然イヌを襲う大きな音です。避暑地では急に天候が変わる雷雨が起こりやすいので、楽しいオフリードでのお散歩中を雷雨が襲い、それにびっくりした愛犬が突然走り出してしまう、といった悲しい事故が起こってしまいます。駆け出してしまった時はパニックを起こしているので、まわりのことは全く分かっていません。飼い主の呼びの声も聞こえない、自分がどこに走っているのかもわからない。とにかく、早くこの場を逃れなければという行動をとってしまいます。
パニックから覚め、意識がはっきりしてきた犬は自分が今どこにいるのかもわからない状態です。山の中であればウロウロとしている間にますます迷子になり、疲れ果ててしまうか、弱ったところを他の動物に狙われてしまうかもしれません。迷子の際に人に出会ってラッキー!と思っても、その人に「僕の名前はミヤタケオポといいます。ボクのお母さんに電話をして、ボクが今ここにいることを伝えてください」なんていうことはできません。こんな彼らの重要メッセージを代わりに伝える道具が“名札”です。
犬の名札をつけていない人が多いことにも驚きます。犬の名札は命綱です。外に出る時は必ずつけてあげて欲しいものです。名札にはいろんな種類のものがあります。比較的人気があるのが、ステンレスに彫り物をしたものですね。耐久性が高く、少しの時間、放浪することがあっても、安心です。ステンレスが重たい場合は、もっと薄いアルミ板のようなものもあります。紙に書いていれるようなものだと、ちょっとした雨で読めなくなってしまいますのであまりオススメできません。カプセルタイプのものは、しっかりしめていないと動いているうちにカプセルの蓋があきやすいので注意が必要です。人によってはその中に名前がはいっている名札があると気がつかない場合もあります。名札に直接油性のマジックで名前と電話番号を記入されている方もいますが、これはわかりやすいのですがマジックのにじみが気になります。そんな心配のない名札に刺繍で連絡先をいれてくれるサービスもありますよ。これならきっと安心ですね。犬の体に直接書いてあるのを見た事もありますが、これはちょっとやり過ぎかな? よほど心配なのでしょうけどね。
名札の他に所在を明らかにするものに鑑札があります。これはそれぞれの市町村に犬の飼い主として登録した時に発行されるものです。鑑札は必ず犬の首輪につけておくようにという行政の指導も行われています。登録してある施設の連絡先が記入してありますので、そちらに電話するとすぐに飼い主がわかるようなシステムになっているのです。名札と共に犬の首輪につけてあげて下さい。

最近ではマイクロチップというのも導入されつつあります。これはカプセル状のものを犬の体に埋め込むものです。チップの番号を読むときはスキャナを犬の体にあてることで認識できるようになっています。日本ではまだまだ普及していないのですが、海外の一部ではメジャーな「名札」になっています。
名札をつけていないワンちゃんには早速名札と鑑札をつけてあげましょう。ちょっとしたお散歩でも飼い主さんだけが交通事故にあってしまう、なんて考えられない事故も起こるかもしれません。迷子になるのって、意外に『いつもつけているのに今日はたまたま…』なんていうことが多いのですよ。
素敵な名札に「このコは大切にされてるんだなぁ〜」という飼い主さんの思いを感じます。あなたのワンちゃんにピッタリの名札をみつけてあげてくださいね。何事もなく、一緒に暮らしていくために…。

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