▲飼い主さんの知識や選ぶ眼が必要です。
さて前回に引き続き、犬のデイケアサービスについてのお話です。今回は、デイケアサービスを上手に活用するためのヒントをお伝えしたいと思います。
日本でのデイケアサービスは、ある程度デイケアサービスの規準やシステムが定着しているアメリカなどと異なり、まだまだ始まったばかりのものと言えるでしょう。そのため、名前は一緒でも中身は全く異なるという印象のサービスが多く見受けられます。ですから、デイケアを利用される時は、じっくりとそのやり方やシステムについて質問してみると良いでしょう。
たとえば、こんな質問をサービス提供者に投げかけてみてください。

1日に預かる犬の最大頭数は何頭までですか?
スタッフは犬が出ている部屋にいつも誰かいるのですか?
部屋に出ていない時に犬達はどこにいるのですか?
部屋に出ている時にどのような管理をしているのですか?
排泄はどのようにさせるのですか?
犬を休ませる空間はどのような場所ですか?
デイケア中の様子を報告してもらえますか?
利用犬の予防接種や健康管理についてはどのように行うのですか?
万が一ケガをした時はどのように対応するのですか?
不妊手術をしていない場合でも利用できますか?
発情中でも利用できますか?
犬を預けるにあたって自宅で注意すべきことはありますか?


たくさんの質問項目ですが、尋ねたいことはきっともっとあるかもしれません。これらの質問に対して飼い主の理解が得られるようなコメントをいただければ、飼い主さんもその施設の行うデイケアシステムの目的やシステムが少しは見えてくるでしょう。
次に、デイケアサービスの利用目的をもう一度はっきりとさせておきましょう。目的はいろいろとありましたね。なんだろうと思う方は前回のコラムを参考にしてみてください。その中でも“社会化”のためのサービス利用の場合には、まず預ける犬の社会化のレベルについてよくチェックされることが大切です。社会化といっても、他の犬に対してだけでなく、新しい環境・スタッフ・音に対してなど・・・普段いつも一緒にいる飼い主さんでは図り知れないことがたくさんあるのです。ですから利用前に施設側からたくさんの質問を受けることは、逆により自分の犬についての情報を得ようとしているということで、とてもいい傾向と思っていいでしょう。その逆で預かり前に何の質問もなければ「あれ?」と思われて、もう一度いろんなことを尋ねてみてください。

さて、いくつかのケースをご紹介します。これらはとてもデイケアサービスは言いがたいのでは? という場合の例です。

サークルに犬だけを放しておき、スタッフはその中にいない
性的な行動が多数見られるのに放置されている
ワンちゃんを個別のケイジにいれたまま出すことがない
犬の行動や心理を理解できるスタッフが不在


デイケア利用の目的は人それぞれなので、こういった施設でも預けられる方が納得していれば良いのでしょう。しかし、デイケアサービスは犬の成長と楽しみのために有効なサービスであって欲しいという私の願いから、飼い主さんにはきちんと選択していただきたいと思っています。私たちの身近にこれから理想のデイケアサービスを作り上げるためには、飼い主さんの知識や選ぶ眼が必要になってきます。犬達は言いたくても言えないのですからね。一緒に勉強していきましょう。

宮武先生のオフシャルホームページ[Good Boy Heart]
http://www.goodboyheart.com/
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