▲ダイビングの姫様です!
毎日、暑い日が続きますね。暑さの苦手な犬たちはお散歩や外出の時間も短くなり、涼しいおうちでゴロゴロとすごしているのでしょうか? 夏には夏にしかできない遊びがあります。今日はワンコの水泳教室についてお話しましょう。

「犬ってみんな泳げるんじゃないの?」と、思いますよね。多分、足のつかない深さのところへ犬をいくと、ほとんどの犬は前後の脚を回転させて沈まずに前に進むことができるでしょう。反射反応によって起こるので学習させなくてもこの行動はできるようになっているのです。でも、泳ぐのが好きとか、自分から水に入って泳ぐとなると、ちょっと犬の気持ちも変わってきますよね。
夏の遊びの話を飼い主さんたちとしている時に、「うちの犬は泳げないんですよ」というお言葉をよく耳にしました。「えー!じゃあうちの犬と一緒に練習しましょうか?」と、まずはレッスンにとりいれたのがこの水泳教室のはじまり。不思議なことに、犬が楽しそうに泳いでいると、自分も参加したい気持ちが高まり、ついには泳いでしまう犬をもう何頭もみてきましたよ。そして今では、グループレッスンのひとつとなり、とても人気があるコースとして定着しています。
この水泳教室のインストラクターは、私ではなくて私の愛犬オポです。ラブラドル・リトリバーですから、泳ぎは達者なのは当たり前としても、どんどん水の中に楽しそうに入ってバカ騒ぎするオポの存在は他の犬の良い刺激剤になります。もちろん、泳げない私も海の中に突入…。足の立つ深さまでですが、これでも犬たちにはかなりの難関です。さらに、飼い主さんたちにも水の中に入って犬を呼んだり、オモチャを投げたりして誘っていただきます。
さて、昨年の水泳教室から参加しているキャバリアのお嬢さんの姿が今年もありました。昨年は波打ち際の姫様で、泥まみれになりながら浜辺でボール遊びをしたものの、波がこわくてなかなか近づけず、自ら泳ぐ姿を見ることはできませんでした。でも楽しい浜辺での遊びは、彼女と飼い主さんの良い発散の機会となったようです。1年をかけてご家族でよく浜辺に遊びにいかれ、何度もおもちゃのディスクを投げては持ってくる練習をされていたようです。「少しずつ、水に足をつけるようになってきたんですよ」などと姫様の成長は確実にあわられていたようです。

姫様は水泳教室に来るたびに、海に浮かぶディスクを取りにいこうとする行動が出始めました。足から最後は肩ぐらいまで海につかっています。「あともう少しだね!姫様」。そして、とうとう、飼い主さんからのうれしいお知らせが届いたのです。「ついにやりました!ディスクをとりに自分から海に入って泳ぎ始めたのです」というメールでした。
小さなキャバリアの姫様は、人がやっと立てるくらいの深さの海へ自らディスクをとりに泳いでいったのです。飼い主さんは海に入って応援しています。飼い主さんの見守る安心できる環境の中で、今までできなかったこと、でもやってみたいなと思い始めることにチャレンジを始めたのです。まさに、犬の成長を見た飼い主さんこそ、誰よりも感動をされたことでしょう。
犬の成長を支える環境はたくさんあります。毎日の飼い主さんとのコミュニケーションの時間と質、新しい環境で練習するチャンスがあったかか、犬にとって安心できる環境づくりがなされていたか、そして、過去に行動を起こすことで“犬にとっていいこと”がたくさんもらえていたか、ということなどです。
ごほうびトレーニングというと、「オスワリをするとオヤツをもらえる」オヤツトレーニングと勘違いされることもあるのですが、本当のごほうびトレーニングは、犬が行動を起こすこと自体を楽しめるようになり、自ら積極的に考えて行動をおこせるようになることです。“波打ち際の姫様”は、今年は“ダイビングの姫様”へと成長しました。犬の能力は誰にも決めることはできません。小型犬だから? キャバリアだから? こがわりだから?…。できない理由は飼い主さんが勝手に決めているのかもしれませんよ。

さあ、姫様、次はどこの海で泳ぎましょうか? そして、きみの自信と笑顔の力で、波打ち際のワンコたちを沖へと連れ出していってね。
宮武先生のオフシャルホームページ[Good Boy Heart]
http://www.goodboyheart.com/
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