▲決意と覚悟と気力をもって!
愛犬オポとの散歩。いつものお散歩コースの中に、「さあ、もうそろそろこの辺から吠え始めるよね」というワンワンポイントがあります。オポの姿をみるやいなや、「ワンワン!ワンワン!ワンワン!」でてくる、でてくる、たくさんのチワワ…。はじめは3頭だったので、「3頭もいれば、勢いもつくよね」なんて思っていたら、次から次へと出てくるのです。10頭くらいのチワワたちが階段の上から下までにズラリ。まるでチワワのひな壇のような感じに見えます。「お散歩に連れていってもらってるのかな?」「飼い主さんは遊んでくれているのかな?」と心配ごとばかりが頭に浮かぶ私です。

複数の犬を飼育すること、これって犬たちにとって、そして飼い主さんたちにとって、どうなんでしょうか。まずは、メリットから探していきましょう。

メリット[1] ひとりでお留守番する犬にとっては、心強い味方になるでしょう。相性がよければ良い遊び相手として時間を過ごすこともできますね。

メリット[2] 犬語を上手に話せる相手なら、犬であることを満喫できます。人くさい生活にあきあきしているワンちゃんにはおススメです。

メリット[3] 食欲旺盛になることでしょう。食べ物の奪い合いになる可能性もあるので、フードを残したりしていられませんからね。

メリット[4] 家族が多いと楽しいかも。たくさんの家族に囲まれて飼い主さんは楽しみを満喫できるかもしれませんね。

でも、多頭飼育は楽しいばかりではないんですよ。では、次はデメリットを見ていきましょう。

デメリット[1] 飼い主さんの奪い合いになる。どのワンちゃんも、飼い主さんと1対1の充実した時間を過ごすことを特別の楽しみとしています。ですから、ワンちゃんたちは飼い主さんを取り合うことになるかもしれません。

デメリット[2] コミュニケーションの時間が足りなくなる。デメリット[1]にあげたような1対1のコミュニケーションの時間が少なくなってしまうかもしれません。

デメリット[3] 相性の悪い犬同士だったら大変。相性が悪ければお互いに気遣いながら時間を過ごすことになります。来る日も来る日も“嫌な奴”の顔を見ながらの生活に疲れることでしょう。

デメリット[4] 社会性が育ちにくい。家の中で他の犬たちと過ごすと、外で他の犬たちと会話をしようとしなくなったり、年上の犬に頼りすぎて自立できなくなったりしがち。個々の社会性を育てるためにたくさんの労力が必要です。
さあ、こんなメリットとデメリットがありますが、みなさんはどう選択しますか? 決意と覚悟と気力をもって多頭飼育されるなら、こんなことだけは気をつけてあげてください。

[1] 1頭ずつで外に出る散歩は必ず必要です。群れていないと行動できないワンちゃんに育たないように注意しましょう。

[2] 飼い主さんとの個々の時間はどんな犬にも必要です。人とのコミュニケーションを教える重要な時間です。毎日個々に接する時間をとってあげてください。

[3] お散歩は必ずいきましょう。多頭で遊び相手がいることが外に出ない理由にはなりません。どんな犬にも社会性を身につけさせるお散歩は必ず必要です。

[4] 何頭飼育できますか? 都会の生活では2〜3頭が限度と思ってください。それでも十分に大変ですよ。

[5] 集合住宅には向きません。多頭になると警戒吠えにも勢いがつきます。集合住宅にお住まいの方に多頭飼育はおススメできません。

[6] 犬たちが望んでいるのか? 次の犬を飼う前に、今の犬がそれを望んでいるかどうかも考えてあげてくださいね。犬が苦手のワンちゃんであれば、まずは今一緒に生活をしている犬の社会性の教育を最重視してください。

[7] ひとり暮らしの方には向きません。何かあった時にどなたかに飼育をお願いする必要もあります。自分がいなくなった時のことも十分に考えた上で決めましょう。

多頭飼育は安易にして欲しくないのです。「2頭目を飼ったけど先住犬とうまくいかない」「2頭目がきてから先住犬が変わってしまった」「多頭飼育をしていて吠えが止まらないので苦情をいわれる」などのご相談もたくさん受けているからです。

1頭の犬と心を通わせることを大切にしていきましょう。今のあなたの犬たちとまだまだ一緒に学んだり、楽しめることがたくさんあるはずですよ。
宮武先生のオフシャルホームページ[Good Boy Heart]
http://www.goodboyheart.com/
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