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| ▲風貌だけは犬そっくり! | |||
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| 『オオカミの仮面をかぶったジャック』という日本語の意味をもつ外国のアウトドアブランドのことを、犬好きの皆さんであればご存知の方も多いのではないでしょうか。もう少し詳しく説明するなら、これは『オオカミの仮面をかぶったジャックという犬』という意味の名前です。犬とオオカミ…皆さんはどんな関係にあると思いますか? 「犬の祖先はオオカミ」という話はよく聞かれます。彼らは同じイヌ科の動物で、交配して犬とオオカミのミックスを産むことができるほど近い種の仲間なんです。 ということで、私は先日、犬に近いオオカミという動物の生態を研究しているアメリカの施設に勉強に行きました。そこで出会ったオオカミの印象について話したいと思います。 今回はその第一弾です。 体が40キロ以上もあるオオカミですが、いたってスリムでとても体がしまっています。私が訪ねたのは、毛が抜け変わる時期だったのでかなり細く見えたのですが、しっかりと筋肉がついています。グレイオオカミと呼ばれるそのオオカミたちは、やさしく私たちを迎えてくれました。 1メートルほどの柵の向こうにいるオオカミは、ゆっくりと尾をふって私を見ています。風貌はもちろん犬そっくり、でも犬みたいにワンワンと吠えたり、唸ったり、飛びついたりはしません。「えー、うちの犬よりもお利口さんに見えるじゃない」が、第一印象でした。オオカミは柵の際で立ち止まって私を見ながら、こっちへおいで、といっている感じもする。思わず手を柵にかけてしまいそうですが、施設のスタッフからは絶対に柵に手を触れてはいけないと何度も注意を受けていました。 |
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| そう、オオカミは犬のように警戒吠えをしないだけでなく、ワンワン吠えるということがありません。あっちへ行けと唸ることもありません。私が優しい瞳についうっかりとだまされ、彼らの敷地に入ったら、さて、どうなるでしょう? 一瞬のうちに「縄張りを荒らす奴」のレッテルをはられ、八つ裂きにされること間違いなしです。「こっちへおいで」のあとは「いつでも相手になってやるさ」でしょうか。オオカミの前では人間はひとたまりもありません。それにくらべると犬は「ワンワン、ここはオレのテリトリーだ」「ウー、それ以上近付くと危ない目にあうぞ」と警告を発してくれるではありませんか。ああ、犬に感謝です。 オオカミが警告を発してくれたら、私は間違っても柵の中に入ることはないでしょうに。ところが、人は犬が吠えたり唸ったりすることに罰を与えます。吠えたり唸ったりすることを『怖い』と言います。本当は親切に危険なことを知らせてくれているのにお礼のひとこともありません。犬は人社会に近く生活しています。きっと彼らは人とうまくやっていきたいのでしょう。オオカミは人の社会では生きていません。彼らは私たち人にとって憧れの存在でしかないのです。 帰宅後、私の横に寝転んでやわらかい被毛にさわらせてくれるオポに触れ、犬たちに感謝の気持ちをささげながら、私たち人間ももう少しうまくやっていけるように努力したいと感じたのでした。 |
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