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| ▲人と動物の絆について考えてみてください。 | |||
| 最近、ペット系の専門学校が本当に多くなりました。トリマー、アニマルテクニシャン、トレーナーなどなど…、動物にかかわる仕事をしたいという若者が増えているのはうれしいことです。現在、私もいくつかの学校の講師をさせていただいていますが、授業中の学生とのやり取りの中で「へえー」「ふーん」とか「はっ」とさせられることが度々あります。 少しお話しましょう。先日の授業のことです。テーマは「ヒューマンアニマルボンド」でした。日本語でいうと、人と動物の絆となります。動物と人が共に生きていく中で、関わりはどのように変化しているのだろうか?ということに焦点をあてて、みんなに考えてもらいました。ここに質問をあげますので、みなさんもちょっとだけご自分で考えてみてください。 【質問1】原始時代、まだ人が犬と暮らしはじめたばかりの時代に 犬から得ていたものは何?逆に犬が人から得ていてものは何? 【質問2】現代、人が犬との暮らしの中で得ているものは何? 逆に犬が人から得ているものは何? さあ、どんな答えが思い浮かびましたか? 大昔の人と犬の関係はとてもシンプルなものであったに違いありません。人と犬は共に狩に出ます。犬は獲物を獲るお手伝いをしていたでしょう。獲物の一部はごほうびに犬にも渡されました。そして雨風を防げる場所も提供されていたかもしれませんね。その代わりに、不審者の気配を察していち早く教えるのが犬の役割のひとつでもありました。犬たちの持っている能力を十分にいかせる仕事を任せられていたのです。 現代ではどうでしょうか。ゴハンはもらえます。住む場所も提供されています。でも、ペットの犬たちは、狩に出かけてお手伝いすることはありません。狩の代わりになるはずのお散歩だってほんの短い時間だし、土を踏めない都会のコンクリートの中に生活するなど、いろんなことが変化しました。それに長い時間のお留守番も日課になってしまったかも…。その上、不審な気配に吠えると今までと違って逆に怒られます。じっとして大人しくすることだけが求められているのです。 私たちの生活は変わりました。もはや洞穴で獲物をとって暮らすのではなく、セキュリティのある家に住み、食べ物はパック詰めを手にいれることができます。もう山を歩く必要もないかわりに、都会では忙しい毎日を送るようになってしまいました。私たちの祖先が犬と共に生活する上で最も頼りにしていた、鋭い鼻や、危険を察知する聴覚、早い足、身軽な体、そんなものが全く必要なくなってしまったのです。犬たちは戸惑いを感じているのかもしれません。ボクたちに何かやることはないの?という声も聞こえてきます。 現代人が犬と暮らす中で得ているものに、ある学生がこう書いていました。「悩み相談」…。犬たちは多忙な現代人のセラピスト役を最も重要な任務とされているのかもしれませんね。でもちょっと待ってください。特別なセラピスト役になるには犬にも適性があります。それに、癒しはお互い様であることが大切ではないでしょうか? こんなに変わってしまった人と犬の暮らしの中が、昔同様にすばらしい本来の関係になるために必要なことを、犬たちはきっと今でもいろんな形で伝えてくれているはずです。そのメッセージを受け取っていきたい! まだまだ犬と向き合う日々は続きます。 |
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