|
|||
| ▲クレートは長時間閉じ込めるものではありません。 | |||
| クレートとか、ケイジという道具をご存知ですか? とお尋ねすると「サークルのことですか?」という答えが返ってくることが多いのですが、ちょっと違いがあります。 サークルは囲みの役割、つまり家にたとえると塀の部分にあたります。これに対してクレートとは家そのものを指します。山で生活をしていた犬の祖先は、自分の身を守るために「巣穴」を掘って生活していました。クレートはこの巣穴の代わりを果たすものです。 クレートには、犬が人と暮らしていく上でのメリットが数え切れないほどたくさんあるんですよ。今回はこのクレートの目的と使い方、そしてその教え方を含めてお話しましょう。 クレートは巣穴、というイメージを思い浮かべてください。クレートの目的には次のようなことが思いあたります。ゴハンを食べる、休息をとる、親の留守中に身を隠す場所として使う、安全管理のため、などです。子オオカミは親オオカミが狩に出かけてしまうと、巣穴の中から出てきません。誰に教えてもらったわけでもないのに、そうしていることが安全であることを知っているのでしょうね。犬にもそんな安心できるプライベートな場所が必要なのです。 しかし、クレートは意外に間違った用途にも用いられているようです。犬が悪いことをした時に押し置き場所として使う、長時間閉じ込める場所にする、排泄をする場所になるなどはその代表的な例です。本来は安心できるステキな場所になるはずのクレートも使い方を間違えると犬にとって最悪の場所になりかねませんので注意してください。 クレートのサイズは、犬が伏せた時に前足が伸びるくらいが適当ですが、過度に大きすぎる必要はありません。多頭飼いの場合は1頭ずつ、別々のクレートを準備してください。屋根もあって床もついているものが最適でしょう。網状のものには薄い布をかけて巣穴風にアレンジしてあげると落ち着きます。もう一度念のために言っておきましょう。クレートは長時間閉じ込めるものではありませんよ。 では最後に犬がクレートを気に入るためのステップについてです。 矛盾しているようですが、群れで生活する習性を持つ犬にとって、「ひとりで過ごす」ことはとても不自然なことです。ところが、長い年月をかけて犬が人との生活をはじめ、環境の変化を受け入れる柔軟性をもつようになりました。「お留守番」をするようになったのも、そのためですよ。だからといって勝手にできるようになるものではありません。犬にも練習が必要です。ステップを踏んで学べば、きっとその犬はクレートが「大のお気に入り」になるに違いありません。 クレートトレーニングは子犬が自宅に来た時から始めてください。クレートに慣れていない子犬には、ドッグフードを噛めるオモチャにつめて長く食べられる工夫などをして、クレートの中で与えるようにします。子犬の頃は環境の変化に対する柔軟性も高く、よく食べてよく寝るので、すぐにクレートを受け入れてくれるでしょう。子犬のトイレトレーニングのためにもクレートは必需品です。すでに成犬になり、飼い主さんから離れると吠えるようになるなどの傾向が見られる時は、同じようにいいことがあるというステップを踏んで慣らしていきますが、そのステップはかなりゆっくりとしたものになります。あまり直結していないと思われている日頃のコミュニケーション(ご飯のあげ方や遊ばせ方など)が、実は成功の秘訣でもあります。 そしてクレートのメリットは、車で使用、旅行に持っていく、犬と泊まれる宿で、多頭飼いのプライベートルームに、来客の来た時に、病院やホテルへのお泊りが楽になる、など幅広くあります。最大のメリットはこのトレーニングを通して、犬が自立という成長を得られることです。みなさん、是非練習してください。 |
|||
| ●宮武先生のオフシャルホームページ[Good
Boy Heart] http://www.goodboyheart.com/ |
|||
| Copyright(c) VENNOSUKE HONPO All rights reserved. | |||