[プロフィール] ふじもと よしひこ
1970(昭和45)年 広島県生まれ
1997年、鳥取大学獣医学科卒業、獣医師免許取得。
1997年、佐賀県唐津市古川動物病院にて勤務。
1999年、福岡市東区みどりが丘にて開業。
大学在学中にアメリカ、コロラド州立大学にて研修。現在獣医歯科医療に力を注ぎ、日本で唯一、歯科インプラントを行っている。また、コロラド州立大学研修中に皮膚治療の最前線を学び、体に優しい治療(シャンプー療法やサプリメント療法など)を好んだ治療を実践している。
水の偉大さに
改めて実感してください。

暑い。本当に暑い夏ですねぇ〜。ヨッシーは夏が大嫌い、もう溶けそ〜です。体が・・・。でも、これだけ汗が出てるんだから、脂肪も溶け出してくれても良いものなんですが、なぜか溶けないんですよね。このお腹周りの脂肪くん達は、まったく! 
あまりに暑いんで少し夏バテして診察に元気がないので、患者さんに「この頃、夏バテ気味なんですよ」とお話しすると、患者さんが「最近の夏バテって太るんだ!」と。これでも少しはやせたのに(残念!)。
しかし、夏って嫌ですね。まず、あの汗の量! じぃ〜っとしているのに、なぜか人より多く汗が出るところ。胸の辺りとか背中、脇に…。この汗、爽快な臭いならまだいいんですが、大抵、変な臭いがします。なんというのか汗臭いと言うか、独特の嫌な体臭がします。そうすると従業員の子達が、以前より一歩離れて立っている事に気付くんです。ごめんね! チョット汗臭くて。でもがんばっているんだよ。ヨッシーは。日に3回、お風呂に入っているんだよ、従業員のみなさん! 頑張っているんだよ、ヨッシーは!
4.アトピック・ドライ・スキンって知っていますか?
[1]大切な角質層の働き
ワンちゃんの皮膚は人間と同様、角質層と言われる表皮とその角質層に栄養を与える真皮と言う二重構造をしています。アレルギーを起こすか、起こさないかは、この角質層の働きで決まってくるのです。もし、何らかの原因で角質層の働きが悪くなると、多くのケースでアレルギーを起こしてしまう、ワンちゃんになると言われています。
では、このアレルギー決定因子の角質層、いつもはどのような働きをしているのでしょうか?
[2]角質層に必要なのは水分
正常な角質層には、化学物質や花粉、ダニ、ハウスダストなどのアレルゲン(アレルギーの原因)や、バイ菌などが体内に入らないように働くバリア機能があります。しかし、このバリア機能が正常に働くためには、角質層にたっぷりの水分(保湿)が必要なのです。
もし、水分が不足してしまうと、バリア機能が正常に働かなくなり、アレルゲンやバイ菌が角質層を越えて体内に入ってしまいます。このアレルゲンの進入により、アレルギーが引き起こされ、全身の強い痒みや赤み、湿疹というアレルギー特有の症状が起きてしまうのです。
つまり、「アレルギーになるかどうかは角質層の水分状態が決めてだ」と言っても過言ではありません。
[3]アトピック・ドライ・スキンとは
アレルギーを起こしているワンちゃんの皮膚を研究していくと、アレルギーのワンちゃんは生まれた時から角質層の水分保持を担当するセラミドやコラーゲンの量が少なく、正常な量のなんと半分以下しかないと言うことがわかってきました。
このような水分不足状態では、角質層の働きは鈍くなってしまい、アレルゲンやバイ菌の進入を防ぐことができず、結果としてアレルギーが引き起こされてしまうのです。
水分保持能力の低い皮膚状態をアトピック・ドライ・スキンと言い、言い換えれば、アトピック・ドライ・スキンの皮膚を持っているワンちゃんは、アレルギーになりやすいということを示しています。

さてお宅のワンちゃんの皮膚はどうですか? このアトピック・ドライ・スキンは早期に発見すれば、アレルギーをおさえることも可能です。心配な方は、ぜひ一度病院で確認してみてください。
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